中小企業のデジタル化、IT化について掲載してゆきます。
更新日:2022/08/13

社内のIT人材に求めるスキル

IT人材とは

企業成長には、デジタル化や IT 化が重要な鍵を握っています。また、他社との差別化を行うために、専門性の高いIT人材が必要とされています。

IT人材について経済産業省は、ITサービスを提供する事業に携わっている人社内でシステム関連に従事している人と定義しています。

時々混同されることは、「パソコンを使える人がIT人材」なのではなく、 「デジタル化、ITサービスに関わる人がIT人材」になります。

デジタル化、IT化を目的とする事業を立ち上げれば、ITスキル有無に限らず、そこに属する社員がIT人材となります。

社内のIT人材に求めるもの

ITの育成を社内で行うことは難しく、IT業者に全てを任せてしまい、社内にIT人材が育たないことが通常です。 しかし、それでは次のステップに進めない場合があります。

専門性を問う部分があるため、ITを難しく考えるかも知れませんが、 社内のIT人材に求めるものは、ITで何ができるのかの知識と理解です。

更に求めるものが、自社サービスや社内全体の業務の流れを熟知し、説明が出来るスキルと 関係部署とのコミュニケーションができるスキルになります。 制作、開発する側のIT業者にも同様で、お客様の業界・業務を理解し、何をデジタル・IT化出来るかを説明するスキルが必要になります。

社内IT人材の必要性

IT人材は、IT業界に偏って存在していますが、各企業の社内や店舗に、ITで何ができるかを理解できる人材の存在は重要です。 IT業者に頼り切ってしまいますと、デジタル化が思うように実現できない場合があります。

システム開発、ホームページ制作に関して、残念ながら、最初から完璧なものは制作・開発できません。 最初に作られたものを土台として評価しつつ、足りない機能を追加したり、トライ&エラーを繰り返しながら、デジタル化を進めることが必要になります。

社内のIT人材は、デジタル化のステップを踏むために、IT業者とコミュニケーションをとりつつ、社内のデジタル化を広めるため、 社内におけるコミュニケーション、プロジェクトを進めるスキルが求められます。

そのため、社内のIT人材には開発するIT技術より、IT知識と理解が重要になります。もちろん、業者に頼らず社内にIT技術者を雇用し自らデジタル化することもおすすめです。

社内IT人材の確保

社内のIT人材に、IT知識と理解、社内調整力とプロジェクト推進スキルが必要だと述べましたが、 両方のスキルを持つ人材は余りいません。

社内にIT人材を確保する選択肢として、下記があります。
1)社内でIT育成する 
2)社外から雇用する 
3)IT業者を導入する 
1)の場合、前例がないので、育成が難しく、2)の場合、業務への熟知と社内の調整から始まります。3)の場合、全面に頼り過ぎないように活用しましょう。

人材確保には、柔軟に掛け合わせをおすすめします。望ましいのは、社内業務を熟知している社員が、デジタル化プロジェクトに関わり、IT人材になることです。

社内IT人材の育成

IT育成の時間や、社員を確保する余裕がない場合がありますが、デジタル化、IT化は、業務の効率、生産性を上げる、他社との差別化、顧客の利便性を上げることに役立ちます。 ITの進化は目まぐるしく、社員の成長と育成への投資は今まで以上に重要です。

デジタル化を行うプロジェクトを立ち上げ、 社内業務を熟知している者、ITを理解する素地のある者、社内コミュニケーションに長けている者などで 社内デジタル推進チームを組み、役割分担しつつ、IT知識、理解を深め、社員のIT育成を行うことをおすすめします。

ITの知識は、IT業者から吸収することができます。開発依頼をする前に、外注でIT人材をプロジェクトに柔軟に取り入れつつ、 社内のIT人材の育成に役立てることをおすすめします。